A.SELMER Super Balanced Action Tenor Sax 1949年製 Serial No:42XXX 【Vintage】

A.SELMER Super Balanced Action Tenor Sax 1949年製 Serial No:42XXX 【Vintage】
 

A.SELMER(アメリカン・セルマー)
スーパー・バランスド・アクション テナーサックス シリアルNo:42XXX 1949年製 【ヴィンテージ】

アメセル スーパーバランスアクションのヴィンテージテナーサックスです。シリアルは4万2千番台で初期のS.B.A.となっており非常に希少でS.B.A.の中でも特に人気の高い年代です。Low B、B♭はセパレートタイプでネックのセルマーロゴやベル彫刻も初期のものにしかない仕様です。

ネックの片側に若干のヘコミ修理跡はありますが綺麗に修理されており、プルダウンの修理歴もありません。左手テーブルキー付近のベルフレアにはわずかにベルの曲がり修理の形跡が見受けられますが大きなダメージもなくこちらも綺麗に修理されています。その他は使用によるスリ傷やラッカーの剥がれは多少あるものの、1940年代後半のヴィンテージとしては大変状態の良いサックスと言えます。

オリジナルラッカーはアメセル独特の深みのある風合いで現代のラッカーとは一味も二味も違う風格があり、照明によってもその深みのある色合いは表情を変えます。S.B.A.後期とはまた違ったベル彫刻はU字管まで細部にわたり丁寧にかつ豪華に彫り込まれており、芸術的な仕上がりで実に素晴らしいものがあります。

当店へ入荷した際はオリジナルタンポがついていましたのでそのタンポについていた反射板(レゾネーター)のメタルブースターを取り外し、全タンポ交換の際にオリジナルの反射板を移植しています。そのため、移植されたオリジナルの反射板は多少くすみなどはございますが本来の音色、響きを出るだけ変えることなく調整をしております。

ある程度吹き込まれた個体ですので音抜けも良く、若々しさのある音というよりも熟成された深みのある音色が楽しめます。柔らかくダークで豊かに広がりのある音色の中にもしっかりと音の密度を保っており、なんとも言えない心地よいサウンドが響き渡ります。

パワーで言えばMk6の方がありますがS.B.A.には独特のふくよかで非常に柔らかくダークで芳醇なジャズサウンドがあり、Mk6とはまた違ったセルマーのヴィンテージサウンドがあります。オットリンクなどを使ってたっぷりと息を含んだサブトーンを効かせれば、古き良き時代の音色の景色を楽しむことができます。

ご覧の通りこの年代のビンテージサックスとしては非常に状態が良く、しかも大変希少な初期S.B.A.です。近年は国内はもとより海外でも状態の良いヴィンテージサックスが以前にも増して非常に少なくなってきており、もともと希少だったS.B.A.は良好な状態のものはほとんど見かけなくなってきています。希少価値は今後ますます高まることが予想されますのでお探しの方は良い物がある時に手にしていただきたい素晴らしいサックスです。数あるヴィンテージサックスの中でも最高峰とも言えるサックスを是非その手に!多くのジャズプレイヤーを魅了し続ける時代を感じることができる名器をお見逃しなく!弊社会社も自信を持ってお薦めする逸品です。


■オリジナルラッカー
■マッチングネック(ネックと同一のシリアルナンバーが刻印されています)
■全タンポ交換済み
■タンポ反射板:メタルブースター
■調整済み
■付属品:P.Mauriat(PROTEC製) テナーサックス用セミハードケース



【SELMER Super Balanced Action(通称S.B.A)について】
現在でもジャズプレイヤーに絶大な人気を誇るSuper Balanced Action(スーパー・バランス・アクション)は、テナーサックスではベン・ウェブスター氏やコールマン・ホーキンス氏、アルトサックスではポール・デスモンド氏などが愛用していたことで有名なBalanced Action(バランスアクション)の次のモデルとして発売された機種です。Super Balanced Action(以下省略してS.B.A)は1947年から1953年頃までの6年程度しか生産がされていない希少なモデルです。前モデルのBalanced Actionの主管キー配列がインラインに対し、S.B.Aからは主管のキー配列にオフセットが採用されました。オフセットが採用されたことにより、自然に左右の手を構えられるようになり、スムーズなフィンガリングが可能で操作性も向上しました。S.B.Aはジョン・コルトレーン氏が愛用していたことでも有名で、その独特のやわらかで艶やかな音色は同じセルマーのMkVIやMkVIIとはまた違った魅力を持っているサックスです。S.B.Aの前期の彫刻は豪華で美しい彫刻の物が多く、低音キーのキーガードはセパレートタイプになっています。S.B.Aの後期になってくるとMkVIの前期と同じような彫刻になり、低音キーのキーガードもセパレートタイプではなく、MkVIと同じような一体型のタイプになっています。ちなみに、一般的にアメセル(アメリカンセルマー)と呼ばれるモデルはこのS.B.Aから始まったと言われています。

S.B.AにもMkVI同様にフランスセルマー(フラセル)とアメリカンセルマー(アメセル)があり、それぞれに違いを持っています。ジャズマーケットを意識して生産されたアメセルはクラシックマーケットを意識して生産されたフラセルと比べるとラッカー塗装が薄く、その分管体の振動効率を損なわないため音の抜け、鳴りがよくなっています。また、アメセルは楽器を組み上げてタンポもつけた状態でラッカー塗装をしたため、オリジナルタンポにはラッカーがかかっているのも特徴のひとつです。ほかにもフラセルとアメセルとでは彫刻模様や調整など様々な違いがあります。



下記は別アングルの商品写真です。















A.SELMER Super Balanced Action Tenor Sax 1949年製 Serial No:42XXX 【Vintage】