H.SELMER Mark VI Baritone Sax Low A Serial No:91XXX 【Relacquer】 【Vintage】
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H.SELMER(フランス・セルマー) マークシックス バリトンサックス Low A シリアルNo:91XXX 【リラッカー】 【ヴィンテージ】
フラセル MarkVIのシリアル5桁のヴィンテージバリトンサックスです。シリアルナンバーから1961年〜1962頃のものと思われます。こちらのサックスはリラッカーがされており彫刻部分の彫りは浅くなっているもののベル彫刻も残った状態です。良く使い込まれたサックスで比較的広い範囲で修理跡が見受けられますがしっかりと修理されています。指貝は一部交換されていますが他の指貝も交換されたい場合はご購入後に別途作業は可能ですのでお気軽にご相談ください。
良く吹き込まれた個体ということもあり程良く音も抜けています。バリトンならではの図太く力強いサウンドにMarkVIの音の落ち着きがあり、適度な音の広がりと芯のあるバリトンサウンドが存分に楽しめます。個体としてはオープンなサウンドというよりもやや音にまとまりを持った個体に思います。パンチを効かせてゴリゴリと吹くことも出来ますし、サブトーンを効かせたファットさのある低音は迫力がありつつも渋さのある音色です。ワイルドでパワフルな男気溢れるバリトンサウンドから時にはセクシーに、時にはダークで渋みのあるサウンドなど幅広いサウンドを楽しむことができます。
タンポの状態は比較的良好ですので当面は交換の必要はないと思います。適度な抵抗感を持ちながらも骨太かつ豊かに響くバリトンサウンドは素晴らしいものがあります。フラセルですがファイブデジットのバリトンマークVIは滅多に手に入りませんし、年代相応の修理歴はありますが良く吹き込まれたサックスですのでビッグバンドなどで即戦力で使えるバリトンサックスをお探しの方にもお薦めの1本です。
修理歴や現状については下記をご確認ください。
・ネック、ベルを含め管体の全体的にヘコミ修理跡あり ・U字管ボウガードにややヘコミあり ・3番管ボウガードにややヘコミあり ・A、B、D、Eの指貝が交換されています ・Low E♭キーガード台座を含めハンダ修理跡あり ・ネジ欠損及び接合あり(Low Aキーガード1か所、Low Bキーガード1か所) ・修理に伴う槌目跡がある程度の範囲で有り
■委託品 ■リラッカー ■Low A仕様 ■フラセル彫刻有り ■反射板:プラスチックブースター ■調整済み ■付属品:ヴィンテージハードケース※ ※SELMERオリジナルのハードケースではございません。ケースのロックが1か所(右手側2か所ある内の外側の金具)破損しており、ケースの内装が比較的アバウトなため、こちらのバリトンサックスをご使用の際は別途バリトンサックスケースをご用意されることをお薦めします。
【SELMER Mk6について】 今もなお世界中のジャズプレイヤーが愛用し続けているセルマーの名器とも言えるマーク6。MkVI は1954年頃から1973年頃までの約20年あまり生産されたサックスで、シリアルは5万番代後半から24万番代前半までとなっております。Mk6は反応・操作性の良いオクターブメカニズム、連動式テーブルキーの採用や、S.B.A(スーパーバランスアクション)から採用されたキーのオフセット配列をよりフィンガリングの操作性を向上するために角度を変更するなど、様々な改良を加えられました。現代のサックスの模範とも言えるMkVIの誕生によってセルマーはサックスマーケットでの地位を確立したと言っても過言ではありません。 Mk6にはフランスセルマー(フラセル)とアメリカンセルマー(アメセル)があり、それぞれに違いを持っています。ジャズマーケットを意識して生産されたアメセルはクラシックマーケットを意識して生産されたフラセルと比べるとラッカー塗装が薄く、その分管体の振動効率を損なわないため音の抜け、鳴りがよくなっています。また、アメセルは楽器を組み上げてタンポもつけた状態でラッカー塗装をしたため、オリジナルタンポにはラッカーがかかっているのも特徴のひとつです。ほかにもフラセルとアメセルとでは彫刻模様や調整など様々な違いがあります。
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