H.SELMER Mark VI Baritone Sax Low A Serial No:128XXX 【Unlacquer】 【Vintage】
|
H.SELMER(フランス・セルマー) マークシックス バリトンサックス Low A シリアルNo:128XXX 【アンラッカー】 【ヴィンテージ】
フラセル MarkVIのヴィンテージバリトンサックスです。シリアルナンバーから1965年〜1966頃のものと思われます。こちらの個体はほぼラッカーが残っていないアンラッカーの状態ですので、現状は見た目の色が真鍮の黄色味が強い風合いになっていますが、時間の経過と共に酸化してくるとまた違った色合いに変化してきます。
管体側のネックソケットが交換されており、SELMERのSA80IIに使用されているネックソケットを流用して取り付けられています。そのため、ネックスクリューの位置が従来のMarkVIとは異なる位置にあり、ライヤースクリューも使える状態になっています。なお、2番管にある元々のライヤースクリューは紛失しています。
当初の入荷時に指貝の一部に欠けがあり、ある程度摩耗もしていましたので指貝はすべて新しい白蝶貝へ交換しています。LowEb キーガード台座や3番管のU字管リング付近、ネックソケットなど複数個所にハンダ修理があり、ある程度の範囲でヘコミ修理跡などは見受けられますが、年代を考えれば比較的良好な状態のバリトンサックスです。
アンラッカーということもあってか従来のラッカー仕上げのMarkVIよりも音により広がりがあり、ファットさのあるバリトンサウンドに感じます。柔らかくブレスノイズをたっぷりと含んだサブトーンは渋みがあり、落ち着きのあるファットで図太さのある音色が豊かに響きます。ある程度吹き込まれたサックスですがこれから吹き込んで行くことでまだまだ音も抜けてくると思います。
ラッカーによる保護がないため演奏後の拭き上げやお手入れはこのサックスを錆などから守るためにも大切ですが、しっかりとお手入れを続けていれば酸化被膜が出来てきますので、時間と共に変化する風合いも楽しみながらヴィンテージサウンドを堪能いただければと思います。一部改造された箇所はあるもののMarkVI中期のバリトンサックスはなかなか手に入りませんし、この年代のヴィンテージセルマーでは価格も控えめですのでご興味のある方は是非ご検討ください。
■アンラッカー ※ ■Low A仕様 ■フラセル彫刻有り ■反射板:プラスチックブースター ■調整済み ■付属品:PROTEC BLT311CT バリトンサックス用ZIPケース with Hheels 【新品】 ※管体全体がアンラッカーのため時間の経過と共に酸化が進み見た目の色合いや風合いが変わってきます。そのため、お渡しする際には撮影当時とは管体の色合いなどが異なる場合がございますので予めご了承ください。
【SELMER Mk6について】 今もなお世界中のジャズプレイヤーが愛用し続けているセルマーの名器とも言えるマーク6。MkVI は1954年頃から1973年頃までの約20年あまり生産されたサックスで、シリアルは5万番代後半から24万番代前半までとなっております。Mk6は反応・操作性の良いオクターブメカニズム、連動式テーブルキーの採用や、S.B.A(スーパーバランスアクション)から採用されたキーのオフセット配列をよりフィンガリングの操作性を向上するために角度を変更するなど、様々な改良を加えられました。現代のサックスの模範とも言えるMkVIの誕生によってセルマーはサックスマーケットでの地位を確立したと言っても過言ではありません。 Mk6にはフランスセルマー(フラセル)とアメリカンセルマー(アメセル)があり、それぞれに違いを持っています。ジャズマーケットを意識して生産されたアメセルはクラシックマーケットを意識して生産されたフラセルと比べるとラッカー塗装が薄く、その分管体の振動効率を損なわないため音の抜け、鳴りがよくなっています。また、アメセルは楽器を組み上げてタンポもつけた状態でラッカー塗装をしたため、オリジナルタンポにはラッカーがかかっているのも特徴のひとつです。ほかにもフラセルとアメセルとでは彫刻模様や調整など様々な違いがあります。
|
こちらは大型商品のため送料無料の対象外で別途送料が必要です |