【スタッフのコメント】 古き良き時代の渋みのあるテナーサウンドと言えば必ず候補に挙がってくるモデルのひとつに、ジョン・コルトレーンやベン・ウェブスターが愛用したヴィンテージリンクがありますが、このモデルはその特徴的な外観も含め細部までこだわりを持って設計されています。同時期に発売されたDouble Ring 2026よりも全長がやや短く、バッフルの先端部分には低く短めのステップがありチェンバーに向かってゆるやかでありながらも大きく彫り込まれています。Double Ring 2026よりもサイドウォールも深くチェンバー付近まで大きく削られています。ただ、ノーバッフルというわけではなく音がモコモコとこもることはありませんし、かといって音の輪郭が強いわけではなくダークで柔らかな音色を好み方にとってはバランスの取れた音色を持っていると思います。基本的には非常に柔らかな音色ですが、その内部構造によって図太くもファットで広がりのあるジャズサウンドでありながらも非常に吹きやすいです。息が音に変わるまでがとても速く、レスポンスと鳴りに優れています。軽く鳴り過ぎると音の芯が浅くなったり音がぼやけるマウスピースなどがありますがこちらのモデルはそういったことがなく、程よい音の厚みでファットに鳴らすことができます。また、ブレスノイズが乗りやすくたっぷりと息を使ったサブトーンはハスキーで渋みのあるジャズサウンドを楽しむことができます。Double Ring 2026同様にボディサイズは一般的なSTMより若干大きめの印象ですが、GottsuのSlide Signature Ligature(別売り品)が装着できるようにマウスピースの側面には溝がありますので、リガチャーに迷った際はスライドリガチャーがお薦めです。1本1本が丁寧に仕上げられており品質も安定しているGottsuだからこそ安心して使えるマウスピースですし、日本製のマウスピースとしてはコストパフォーマンスにも優れています。力強く迫力のあるリンク系サウンドが特徴のDouble Ring 2026に対して、こちらのモデルはより柔らかくよりファットによりダークな渋みのあるサウンドを求める方にお薦めのマウスピースです。