H.SELMER　Mk VI　Baritone Sax Low A　Serial No：145XXX　【Relacquer】　【Vintage】 [商談中]

H.SELMER（フランス・セルマー）
マークシックス　バリトンサックス Low A　シリアルNo：145XXX　【リラッカー】　【ヴィンテージ】

フラセル Mk6のヴィンテージバリトンサックスです。シリアルナンバーから1967年〜1968頃のものと思われます。こちらのラッカーはリラッカーがされた個体で、ある程度広い範囲でラッカーの剥がれがあります。ストラップリング周辺やLow Cキーガードの台座のはんだ修理、ベルフレアの一部やU字管などを含めある程度ヘコミ修理の形跡が見受けられますがいずれもしっかりと綺麗に修理されていますので安心してお使いいただけます。

また、ベルフレアを含め広い範囲でラッカーは剥がれていますが前オーナー様が大事に使っていたようで、地金がいい具合に酸化し酸化皮膜も出来ていますのでパッと見は薄いクリアラッカーが掛かっているように見えるくらい表面にやや光沢も出ています。酸化皮膜には赤錆などの腐食に対する保護作用もあるとされていますが、過信は禁物ですのでラッカーの有無に関わらず演奏後のお手入れは大切です。

図太く力強さもあり落ち着きと奥行きのある音色に雑味のある音色がブレンドされてヴィンテージならではの深みのあるバリトンサウンドがたっぷりとご堪能いただけるサックスです。低音の骨太かつ豊かな音が響き渡るそのサウンドは素晴らしいものがあり、肉厚なパンチのある音のかたまりをパンチを持って鳴らすこともでき、吹き方やコントロールによって非常に柔らかくブレスノイズをたっぷりと含んだサブトーンももちろん出せます。

豊かで広がりのあるサウンドでありながらも奥行きのあるダークさを持った重厚な音色は、周りに響き渡るだけでなく奏者もその心地よい重厚な響きを感じることができます。良く吹き込まれた個体で音抜けも良くスムーズな吹き心地で、これから吹き込んでいくことでますます楽しみになってくると思います。

ワイルドでパワフルな男気溢れるバリトンサウンドから時にはセクシーに、時にはダークで渋みのあるサウンドなど幅広いサウンドを楽しむことができます。ビッグバンドにもお薦めです。修理歴やラッカーの剥がれなどはありますが良く吹き込まれたサックスですので即戦力で使えるバリトンサックスをお探しの方にもお薦めの１本です。


■リラッカー
■Low A仕様
■全タンポ交換済み
■反射板：プラスチックブースター
■調整済み
■付属品：PROTEC　PB-311CT　バリトンサックス用セミハードケース　【USED】
※ラッカーが剥がれている部分は時間と共に酸化によって色合いが変化しますので商品写真とは色合いや風合いが異なる場合がございます。

【SELMER Mk6について】
今もなお世界中のジャズプレイヤーが愛用し続けているセルマーの名器とも言えるマーク６。MkVI は1954年頃から1973年頃までの約20年あまり生産されたサックスで、シリアルは5万番代後半から24万番代前半までとなっております。Mk6は反応・操作性の良いオクターブメカニズム、連動式テーブルキーの採用や、S.B.A(スーパーバランスアクション)から採用されたキーのオフセット配列をよりフィンガリングの操作性を向上するために角度を変更するなど、様々な改良を加えられました。現代のサックスの模範とも言えるMkVIの誕生によってセルマーはサックスマーケットでの地位を確立したと言っても過言ではありません。

Mk6にはフランスセルマー(フラセル)とアメリカンセルマー(アメセル)があり、それぞれに違いを持っています。ジャズマーケットを意識して生産されたアメセルはクラシックマーケットを意識して生産されたフラセルと比べるとラッカー塗装が薄く、その分管体の振動効率を損なわないため音の抜け、鳴りがよくなっています。また、アメセルは楽器を組み上げてタンポもつけた状態でラッカー塗装をしたため、オリジナルタンポにはラッカーがかかっているのも特徴のひとつです。ほかにもフラセルとアメセルとでは彫刻模様や調整など様々な違いがあります。